今回は長野県阿智村、昼神温泉の老舗旅館、「石苔亭いしだ」レビューです。
東京から阿智村までの道のり
例えば新宿から車で行くと273kmなのでスムーズにいけば3時間半ですが、休日の場合は中央自動車道はだいたい渋滞するので4時間以上かかると考えておきましょう。けっこう遠いですね。休憩も挟むと4時間半なので、9時に出発したとしても到着は13時~14時頃になります。
途中で観光を挟む場合は早朝出発しないとなかなか時間がつくれない距離になります。
関東からの距離の遠さはちょっとしたボトルネックかもしれません。名古屋からは100kmぐらいなので、実際止まっている車は中部方面のナンバーが多かったです。
石苔亭いしだのロビー
到着するとウェルカムドリンクとお茶菓子でお出迎えしてくれます。高級旅館では鉄板のサービスです。
この日はちょうど七夕ということで願い事が書かれた風鈴がロビーの中心を飾っていました。風鈴の足元にはテーマである石と苔の庭がこのお宿の一番の特徴かと思います。もう一つが能を演じる舞台があること。写真はありませんが、夜は能が披露されます。
石苔亭いしだのお部屋
続いてお部屋のレビューです。全体的に「豪華」がこのお宿の特徴です。間取りがかなり広く、化粧部屋、ベッドルーム、内庭、お風呂、トイレも大と小、などなどかなり広めの作りをしています。廊下やデッドスペースもかなりあるので、贅沢なスペースの使い方です。
清掃は行き届いていて清潔感は感じられます。が、施設自体はリフォームして20年前後は経過している様子が、トイレや洗面所など水回りから感じられます。
お風呂は各部屋全て源泉なのでその点はプラスでしたが、浴槽のヒノキも経年劣化してカビが取れきれない部分が見え隠れするので、新しくて奇麗なお宿が好きな人は少し抵抗感があるかもしれません。
あと、お風呂で付け加えると、シャワーの水圧が弱いです。大浴場もいきましたが同じようにシャワーの水圧が弱いのでその点はマイナスポイントでした。
石苔亭いしだの内観
建物はかなり広々としていて、ロビーから部屋までは50mほどはある感じでした。途中にラウンジがあってお茶を飲みながら新聞や雑誌を読むことができます。雰囲気はとても良いのですが、この値段の宿であれば、ラウンジではもう少しドリンクの種類があってもいいのでは?と思いました。

内装や置物などはかなりお金がかかっていそうなものが多かったです。広くて立派なものが多い、豪華なお宿です。
石苔亭いしだの料理
夕食はお部屋食でした。ここは意見が分かれるところではあると思いますが、やはりお部屋で食べるとどうしても暖かい食べ物が若干冷めるデメリットがあります。個人的には食事処で時間指定で暖かいまま提供してくれるほうがいいなあと感じました。
身内だけでゆっくり時間を過ごしたい人はお部屋食のほうがいいと思うので、そのような人には良い食事だと思います。
味に関しては可もなく不可もなく。特に目玉のメニュー等はないので普通においしい懐石料理という印象です。写真はありませんが、朝食は和食と洋食が選べて、こちらもお部屋で食べます。
朝食は旅館にありがちな量が多いこともなく、ちょうどよいボリュームでした。ただ、朝食も同じように少し冷めて提供されるのがネックかなと感じます。
石苔亭いしだの評価まとめ
〇お部屋でゆったりできる
△設備はちょっと古め
△お部屋のご飯はちょっと冷める
〇温泉のお湯はトロトロ系で最高
〇女将さんを始め、スタッフの皆さんがとても親切
値段が普通の旅館であれば△の項目は書かないのですが、高級旅館なのでもう少し頑張ってほしいという気持ちを込めて2点マイナスポイントを書きました。マイナスは書きましたが、旅館の方が一人残らず超親切でその点はとても感動しました。
過ごす時間はゆったり感じられ、特にご年配の方におすすめできるお宿だと感じました。